オーロラの科学

オーロラの科学

完璧な嵐?

オーロラは、太陽風と地球の磁気圏により励起される電気的な放電現象です。

太陽のコロナから流れ出す高速の雲状の荷電粒子である太陽風は、地球を取り巻いて流れる巨大な粒子の流れで、あたかも岩の周りを流れる水のようなものです。地球の磁力線は流れの中で、何十億もの太陽の粒子を捉え、テール状に流れ出します。現在の理論では、この巨大なテールが最大に伸びたとき、1兆ワット程度の力を得て元に戻る、とされています。この磁力と太陽エネルギーの衝突が地球の大気圏の上層にある原子や分子を励起させ、そこで窒素と酸素がネオンのような光を発し、高度80kmから1000kmの高さで夜空に脈打ち、輝きます。

太陽風の強力な噴き出しは、無線通信を妨害する原因となり、衛星サービスにも影響を与えます。太陽活動の周期によって、オーロラの頻度や強度に大きな影響が出ます。強い光を放つオーロラの出現はサブストームと呼ばれ、毎年1,500回ものサブストームが発生すると見られています。一晩に数回発生することもあれば、大規模なサブストームの発生の間には数日の間隔が空くこともあります。